「鎌倉殿の13人」大天狗に取り込まれ死神にそそのかされた義経…第19回「果たせぬ凱旋」振り返り (4/7ページ)
劇中では義経を焚きつけて頼朝追討の宣旨を求めさせ、いざ兵が集まらなければ「だから挙兵はやめろとあれほど言ったのだ!」と手の平を返す無節操ぶり。
梯子を外されてしまった義経が哀れにも思えますが、しかしこれまでの「叔父上」ぶりを見ていれば、騙される方も騙される方です。
そして後白河法皇も法皇でたやすく頼朝追討の宣旨を下しておきながら、いざ義経が逃げ出せば宣旨を取り消して義経追討の宣旨を下す始末。
あまりのこと、前代未聞の仰せに対して何度も聞き返す九条兼実(演:田中直樹)。あれは面と向かって反対はできないものの「いくら何でもそりゃないんじゃないですか」という都人なりのツッコミだったのでしょう。
後先考えずに宣旨など求めるから都を追われて身を滅ぼし、後先考えずに宣旨を出すから、逆手に取られて「御身の安全を守るため」として頼朝に西国の支配権を握られてしまったのでした。
しかし、どうも「追討」という言葉や宣旨が軽く扱われているようであまり感心しません。
追討とは「地の果てまでも追い駆け追い詰め、必ずや討ち滅ぼす」意。そんな事も知らずあるいは考えずに、義経は宣旨を求めたのでしょうか。