「鎌倉殿の13人」大天狗に取り込まれ死神にそそのかされた義経…第19回「果たせぬ凱旋」振り返り (6/7ページ)
経験もないのに自信もなかったら何もできぬと。では自信をつけるには何がいるか。経験でござるよ。まだまだこれからじゃ」
第10回「根拠なき自信」で対佐竹のデビュー戦に臨んだ義経の言葉を、微笑ましく聞いていた情景が、昨日のように思い出されます。
まだ若いし知恵があるのだから、どこへ行ってもやり直せるし、きっと上手くやれる……もう鎌倉へは戻れず、奥州に戻るべきでもない義経に対する、これ以上ない激励でした。
あるいは「平家をぶっ潰す」ことしか考えていなかった亡き長男・北条宗時(演:片岡愛之助)の面影を義経に見出し、戦う相手=平家が滅んでも生きて欲しかったのかも知れませんね。
終わりに義経「平家を滅ぼしたのはついこないだではないか。私の何がいけなかった」
……端的に言うなら「大天狗(法皇猊下)に取り込まれ、死神(叔父上)にそそのかされた」ことでしょうか。
いくら許したくても、越えてはいけない一線を越えてしまった以上、その先にあるのは命のやりとり。
たとえどんなに可愛い弟であろうと、自分を殺そうとした(追討の宣旨を求め、挙兵した)者を赦してしまっては、これまでに殺した者たちが浮かばれません。
頼朝「これより、全軍で京へ攻め上る」
この決意が、どれほど苦しいものであったか。