親孝行をしたい時に親はなし…幼くして母を亡くした平安貴族・山田古嗣の涙 (3/4ページ)

Japaaan

「母さん、どうして死んでしまったの……」

母を思い、涙する山田古嗣。菊池容斎『前賢故実』より

後悔の涙で巻物を濡らしてしまった古嗣。しかし母親がずっと元気でいる、親孝行なんていつでも出来るという慢心が招いた結果には違いありません。

(幼子にそんなことを求めるのは、いささか酷ではありますが)

そんな後悔から、古嗣は父やおばに孝養を尽くすようになったということです。

終わりに

古嗣は仁寿3年(854年)12月21日に57歳でこの世を去りました。

生前は任国で灌漑事業をはじめとする仁政をもって名声を得たと言いますが、もしかしたら母親に返せなかった恩義を世に返したかったのかも知れませんね。

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