男の愛なんかアテにならない!平清盛の寵愛を受けるも運命を狂わされた白拍子の女性たち (2/4ページ)

Japaaan

妓王。岳亭春信筆

その後、京都で名を上げたと言いますから、夫に先立たれる前は芸能に通じていた=芸能を学ぶ余裕がある家庭環境で暮らしていたものと思われます。

妓王も妓女もいわゆる源氏名と思われ、いずれも本名は不詳。妓王は「芸妓の王」妓女は単に「芸妓の女」という意味。姉はともかく、妹の名前はもうちょっと考えてあげて欲しいところです。

故郷の祇王村は「妓王の故郷だから」この名前になったのか、あるいは祇王村(義王村)の出身だから彼女が妓王と名づけられたのかも知れません。

清盛の寵愛を受けるも束の間……

さて、平清盛に召し出された妓王はその寵愛を受け、ある時こんなおねだりをしたと言います。

「故郷の村が干ばつで苦しんでいます。どうか、水路を作って下さいまし」

それくらいお安い御用……清盛は鼻の下を伸ばして水路を作ってやりました。その水路は祇王井川(ぎおういがわ)と呼ばれて現代も土地を潤し続けているとか。

よかったよかった……しかしある日、清盛の元へ飛び込みでやって来た仏御前(ほとけごぜん)が彼女の運命を狂わせます。

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