「本当にシビれますね」 あさのますみが影響を受けた名エッセイストの凄さとは? (3/5ページ)
本の内容はもちろん覚えているからインタビューなどでお話はできるのですが、気軽に読み返せなかったんですよね。
それで今回、オーディオブックという形で聞いたときに、あのときの自分が感じていた気持ちや戸惑い、悲しさがそのまま瞬間冷凍したみたいに、真綾ちゃんの読んでくれた世界に入っている感じがして、当時のいろいろなことを思い出しました。
もちろんそこには悲しい、つらいという感情もあるんですけど、それでも形にできて良かったと真綾ちゃんの声を聞きながら思いました。おそらく、あのタイミングでしか書けなかったエッセイですから。
――この『逝ってしまった君へ』という本とオーディオブックが、どんな人に届いてほしいですか?
あさの:苦しんでいたり、悩んでいたり、同じように大切な人を亡くして悲しんでいる人に、読んでみてもらえたら嬉しいです。
また、今まで私が書いてきた本の中でも一番赤裸々な内容なんですよね。嘘がないように書いた私のありのままの姿が、誰かの悲しみに寄り添えたらいいなと思っています。ぜひ手に取ってもらえたらと思います。
■あさのますみさんが影響を受けた名エッセイストとは?――「オーディオブック」についてお話をうかがいします。あさのさんご自身もオーディオブックのナレーターとして活躍されていて、最近ではあさのさんが読まれた『猫が30歳まで生きる日』が配信開始されましたが、声の表現者としてオーディオブックの面白さはどこにあると思いますか?
あさの:もちろん内容にもよると思うのですが、文章を目で追って読むよりも内容が受け取りやすいという点はあると思います。だから、本を読むのが苦手な人でも、オーディオブックだったらハードル低く入っていけるかもしれないですね。
――ご自身が読むときに気を付けていることはありますか?
あさの:これはナレーションや朗読をするときに気を付けることなのですが、自分の解釈を押し付けすぎないようにしています。