「鎌倉殿の13人」いよいよ落馬は近い?頼朝に死期せまる…第25回放送「天が望んだ男」予習 (3/5ページ)

Japaaan

すると稲村崎(いなむらがさき)の海上に、壇ノ浦に沈んだ安徳天皇(演:相澤智咲)の姿が。

さすがの頼朝も安徳天皇のお怨みをこうむっては身心を保つことが出来ずに昏倒。乗っていた馬から転げ落ちてしまったのでした。

「誰か……誰か!」「鎌倉殿、お気を確かに……!」

そばの御家人たちが必死に助け起こし、鎌倉御所へ運んで治療したものの回復せず、年が明けて建久10年(1199年。後に改元して正治元年)。

「もはや回復の見込みもありますまい……意識も戻らぬが、ご出家いただいた方が……」

かくして1月11日、頼朝は出家しました。仏の道に帰依することで、生前の罪業が赦されるという思想によるものです。

これまでさんざん人を殺しておいて、死ぬ間際に出家したから赦されるというのもどうかとは思いますが……ともあれ平安・鎌倉時代とは、そういう時代でした。

偉大なるカリスマの死により、鎌倉は混沌たる権力抗争の時代に突入する。

そして建久10年(1199年)1月13日。頼朝は53歳で生涯に幕を下ろします。源氏の御曹司から流人へ転落し、そこから武士の棟梁として世を治めるに至った波乱の生涯。偉大なカリスマを喪い、人々は悲しみにくれます。

政子は悲しみのあまり出家し、亡き夫の菩提を弔うこととなったのでした。

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