石化したように体が動かなくなってしまう「カタトニア(緊張病)」とは? (1/4ページ)
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緊急治療室に運ばれる患者の中には、石化したかのように体が固まってしまう人が存在する。言葉も発さず、ただじっとして、部屋の中を見回しているだけだ。
試しに腕を上げさせてみると、上げたまま。採血するのに注射針を刺しても身じろぎひとつしない。1日や2日、飲まず食わずでいることもある。
いったい、彼らはどうしてしまったのだろう?厄介な問題は、彼らがなにも話してくれないと、診断の下しようがないということだ。
これは、「カタトニア症」として知られる珍しい症状で、運動や会話に障害が出る重度の精神疾患だ。緊張病と呼ばれることもある。
意識は存在し、数時間で治ることもあれば、数週間、数ヶ月、何年も続くこともあり、治っても何度も再発することもある。
・動くことも話すこともできないが意識はある
動くことも、話すこともほとんどできないとなると、意識もないと思ってしまいがちだ。だが、最近の研究では、そうではないということが明らかになっている。むしろ、その逆だという。
カタトニア(緊張症)の人は、強い不安を示したり、感情が高ぶって圧倒されそうな感じがすると表現する。だから、カタトニア患者がなにも考えていないということではなく、むしろ、考えすぎてしまっているのではないかと思われる。
だが、その思考とはなんなのだろう? どうして、そうした心の状態のせいで、体が固まって動かなくなってしまうのだろうか? 新たな研究では、そこに集中的に光を当てた。