まさかのカンニング用!?天皇陛下や神職が手に持っているあの板は何?笏(しゃく)にまつわる雑学 (2/6ページ)
なぜ「コツ」が「しゃく」になったについては、柞(ははそ、サク)の木を使ったのが訛ったとか、あるいは長さが一尺(約30.3センチ)だからとか諸説あると言います。
材質は大きく象牙でできた牙笏(げしゃく)と木製の木笏(もくしゃく)があり、大宝律令では五位以上の者が牙笏、六位以下の者は木笏を用いることが規定されました。
……(前略)……其五位以上牙笏。散位亦聴把笏。六位已下木笏。
※『続日本紀』巻八 養老3年(719年)2月壬戌(2月3日)条
牙笏については象牙のほか犀(サイ)の角、木笏については桜や櫟(いちい)の材木などが使われたと言います。
後に身分とは関係なく、礼服の時は牙笏、平素は木笏を用いるようになっていきました。
ちなみに一尺が笏の語源と言いましたが、平安時代に編纂された『朝野群載』では笏の基準サイズや形状が定められています。
長さ:1尺2寸(約36.4センチ)
上幅:2寸7分(約8.2センチ)
下幅:2寸4分(約7.3センチ)
厚さ:3分(約0.9センチ)
※一寸を約3.03センチとする。
また、身分や状況によって形状も使い分けました。