まさかのカンニング用!?天皇陛下や神職が手に持っているあの板は何?笏(しゃく)にまつわる雑学 (4/6ページ)

Japaaan

古来宮中の作法は煩雑であるため、そのすべてを記憶するのは非常に困難でした。なので、式次第や作法などを記した笏紙(しゃくがみ)を裏側に貼り付けておいたのです。

もちろんすべてを書くことは出来ないので、要点だけを効率よくまとめておくスキルが求められたことでしょう。

公務や儀礼のたびに剥がしては貼りなおすのですが、何度もやっている内に続飯(そくい。飯粒を練った糊)で笏の表面がボロボロになってしまいます。

用途に応じて笏を揃えておけば貼りかえる頻度を抑えられるのでしょうが、笏もなかなか高かったようで、下級貴族にはそんな余裕はありませんでした。

『枕草子』筆者・清少納言。藤原光起筆

そこで清少納言『枕草子』では「いやしげなるもの(卑しげなる=下品な物)」の例として「式部丞(しきぶのじょう)の笏」を挙げています。

式部丞とは式部省(宮中の儀礼式典などを司る部署)に仕える判官の総称で、その位階は五位から六位とあまり経済的余裕がありません。

儀礼や式典など覚えること=笏紙を貼る機会が多いけど、笏を買い足す・買い替える・買いそろえる余裕がないため、笏はどんどんボロボロに。結果どうしても「いやしげ」になってしまうのでした。

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