愛犬家はお断り!?「今堀日吉神社文書」が伝える室町時代のイヌ飼育禁止令 (2/3ページ)
【犬を飼うメリット】
・防犯対策に有効
・害獣駆除に有効(熊、狼、鹿、狐など)
・かわいい(個体や主観による)
犬同士を闘わせて娯楽に供する闘犬。当時は動物福祉の概念などない。「北條高時犬合戦之図」
【犬を飼うデメリット】
・狂犬病や伝染病を媒介するリスク
・吠えてうるさい、人畜に怪我をさせることも
・餌のコスト(食糧または金銭)がかさむ
・闘犬(バクチ)を始めるヤツが出る
……などなど。
一般的には江戸時代から渡来したと言われる狂犬病。しかし甲斐国の年代記『勝山記(かつやまき)』によると「犬にわかに石木、または人かみつき、自滅すること数を知らず(文明8・1476年)」という記述から、室町・戦国期には日本に入っていたものと考えられています。
また狂犬病でなくても人にケガをさせたり、餌代がバカにならなかったり(排泄物による景観・衛生問題も)、挙げ句の果てには闘犬≒バクチを始めて風紀が悪化するなど踏んだり蹴ったりです。
一方で防犯対策や害獣駆除(そして何よりかわいい)といったメリットはあるものの、あまり厳重すぎると人が寄りつかなくなってしまいます。