理解しようとする姿勢が尊い…御家人の拙い訴えに耳を傾けた源実朝のエピソード【鎌倉殿の13人】 (2/4ページ)
実朝がこれを受け取ると、その書面にはこんなことが綴られています。
「それがしは亡き右大将(源頼朝)の代からずっと真面目に奉公して参りました。梶原家茂(かじわら いえもち)はかの謀叛人たる梶原景時(かげとき)の孫です。忠義者と謀叛人は比べようもありません。自ら武器を差し出したと言っても、どうして捕らわれなければならないのでしょうか。まったく不名誉なことです」
……意味がわかりません。きっと実朝はもちろん、これを取り次いだ義盛の頭上にはたくさんの「?」が飛び交ったことでしょう。
「……何があった?」
実朝が尋ねると、義盛がざっと事情を話します。
「何でも三郎のヤツ、かねがね梶原めと仲が悪かったようでして……」
「それでついカッとなって殺してしまった、と」
「へい。今は侍所に拘禁しております」
「なるほどな」
そこまで聞いた実朝は、文面の真意を読み解きました。
「和田の爺ぃよ、三郎はこう言いたいのじゃ……『自分は源家累代に奉公した忠義者であり、片や梶原は謀叛人の孫であるから、殺した罪を減免して欲しい。