蜘蛛も人間と同じように眠り、夢を見ている可能性 (3/4ページ)

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 こうして、目(網膜)や手足をピクピクさせたりと、夜のハエトリグモはレム睡眠を思わせるような動作をすることが確認された。

 ただし人間と同じような意味で、クモが眠っているかどうかは定かではない。

 進化の系統樹上、クモと人間はかなり離れた存在なので、ただの偶然という可能性や、何か別のタイプの動作である可能性はあるとのことだ。

 そもそもクモが眠っているのかどうか確かめるには、例えばその間クモの反応が鈍くなるかどうか調べるといった方法があるようだ。

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・謎めいたレム睡眠
 いずれにせよ、今回の研究は、人間のレム睡眠について理解を深めるヒントになる。

 レム睡眠は体のメンテナンスには不可欠で、脳が肉体的にも精神的にも物事を整理するための時間であるようだ。

 また無意識が緊張を解き、ストレスを解放するための手段だとも考えられる。今のところミステリアスなレム睡眠だが、その秘密を解く鍵は小さなクモの赤ちゃんなのかもしれない。

 この研究は学術誌『PNAS』(2022年8月8日付)に掲載された。
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