2021年消費者向けサービスロボットグローバル市場における成長率を発表〜出荷が前年比25%増加〜 (3/5ページ)

バリュープレス

これら2用途向けのロボットにはロボットの根幹となる技術群が搭載されるみられ、それが他の用途へも普及することも期待できる。」

市場のセグメント別概況

本分析では、消費者向けサービスロボットを、家庭用掃除、個人用と教育用、ホスピタリティ(受付や案内)、運搬、医療、その他、に分類しています。

● 家庭用掃除ロボット: 主に電気掃除機型ロボットである。家庭用掃除ロボットのセグメントは、2021年に22%成長し、消費者向けサービスロボットの出荷全体のほぼ68%を占めている。中国が最大の市場で、欧州と北米がこれに続く。主な企業はiRobot、Ecovacs、Roborocksで、いずれも住居で使用する掃除機ハードウェアと、掃除データをクラウドに保存するためのソフトウェアプラットフォーム(クラウドインフラ提供企業と提携)を提供している。
● 個人用と教育用ロボット: このセグメントは極めて細分化されているが、その中でも主なものはコンパニオン用ロボットと、教育関連ロボットである。消費者向けサービスロボット市場におけるシェアは31%で、2021年には前年比33%の成長をみせた。他のセグメントと比べて、このセグメントの2021年のASPは最低で、279米ドル(約37,700円)だった。高齢者ケア、社会的な孤立への対策、エンターテイメント、子供の教育等がこのセグメントの成長を支えている。
● ホスピタリティ用ロボット: このカテゴリーのロボットで主なものは、ホテル業務でフロントにおける基本的な顧客対応を行うフロントデスク接客ロボットと、消毒作業関連のロボットである。2021年におけるシェアは1%未満であるが、最速で急成長のセグメントのひとつである。特に、COVID-19の流行で、宿泊客が人との接触がない新しい体験を求めたことと、人手不足のなかでホテルチェーンがロボットに活路を見出したことが、成長の大きな要因である。ホテル用ロボットの市場はまだ黎明期である。導入とメンテのコストが高いことが普及を妨げている。
● 運搬用ロボット: このセグメントに入るのは、スーパーやレストラン、それにケア関係の業種で、荷物を戸口まで配達するロボットである。この種の配達ロボットの出荷台数は低いままである。

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