シュモクザメの頭部はなぜ、ハンマーみたいな形になっているのか? (1/5ページ)

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シュモクザメの頭部はなぜ、ハンマーみたいな形になっているのか?
シュモクザメの頭部はなぜ、ハンマーみたいな形になっているのか?

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 サメの中でも一際風変わりな姿をした「シュモクザメ」は、撞木(しゅもく:鐘などを鳴らす木槌)というその名通り、頭が木槌みたいな形をしている。英語ではハンマーヘッドシャークと呼ばれており、やはりそのまんまハンマー頭だ。

 でも一体なぜこのような形になったのだろうか?

  30年近くサメを研究してきたフロリダ大学のギャビン・ネイラー氏によると、そこには3つの進化上のメリットがあったのだという。

 それなのに彼の調査ではさらに驚くべきことが明らかになっている。それはシュモクザメが進化するほどにハンマーが小さくなっているという意外な事実だ。

・ハンマー頭の3つの利点
 ネイラー氏によると、ハンマー頭には3つの利点があると考えられるという。

 1つは広い視野だ。目がそれぞれ別の方向を見ているので、その分視野が広がり、周囲の状況を把握しやすくなる。

 ただし、その代わりに距離がわかりにくくなる。 この弱点を補うために、シュモクザメはハンマーの下に「ロレンチーニ器官」という電気を感知する特殊な器官を発達させた。

 この小さな点状の孔(あな)のような器官は、まるで金属探知機のように機能して、海底の砂の中に潜む獲物を感じ取ることができる。

 普通のサメにもロレンチーニ器官はあるが、シュモクザメは特に多い。

 2つ目の理由は、ロレンチーニ器官に関連する。頭がハンマーのように伸びているおかげで、ロレンチーニ器官の間隔が広くなり、おかげで獲物の位置をより正確に把握しやすいのだ。
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