2022年第2四半期プレミアムスマートフォングローバル市場における平均販売価格(ASP)を発表〜プレミアム機種のASPは前年同期比8%上昇し、780米ドルに〜 (2/6ページ)

バリュープレス


「5Gが普及するにつれ、消費者は端末をアップグレードしている。その顕著な例がAppleで、大勢のiPhoneユーザーが5G対応機種にアップグレードしている。Appleの販売は、前年同期比で114%伸び、1,000米ドル以上のセグメントの78%を獲得した。コロナで収入の影響を受けなかった人は、旅行が制限されて生まれた可処分所得を転用して、スマートフォンなどいつもより高価な端末を購入した。また、コロナ禍で、人々はスマートフォンの重要性を認識し、端末のアップグレードにこれまで以上に価値を見出すようになった。注目すべきは、超高級セグメントでのこのトレンドは地域によらず、またインフレ圧力にも、関係ないという点である。裕福な消費者は、昨今の経済的な逆風の影響を受けないのである。このため、低価格から中位価格のセグメントが、昨今のマクロ経済の逆風の影響を強く受けているのに対して、高価格セグメントは相変わらず堅調で、これがASPをさらに上昇させている。さらに、多様な支払いプラン、買取エコシステムの充実、EMI(equated monthly installment:毎月の均等分割払い)により、全額を前払いしなくて済むようになったことも、消費を後押ししている。」

このプレミアム機種セグメントの成長は、売上低下を食い止める役割も果たしており、全体で販売台数が落ち込む中、プレミアムスマートフォングローバル市場の売上は前年同期比で横ばいとなっています。低価格帯がインフレ圧力の影響を大きく受けたため、スマートフォン市場全体におけるプレミアム機種の売上比率は、2022年第1四半期の58%から、第2四半期の60%へと増加しています。

販売台数の面では、プレミアム機種セグメントは2022年第2四半期に前年同期比8%下落しましたが、それでも12%下落したスマートフォン市場全体の数字よりは良いパフォーマンスを打ち出しており、その結果、9四半期連続で、プレミアム機種セグメントはスマートフォン市場全体の成長を上回ることになりました。

Appleは、既存の4G対応のiOS端末からのアップグレードが続いており、57%のシェアでプレミアム機種市場の首位を保持しています。
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