益獣、神の使い…稲荷信仰やきつねうどんなど、日本人と狐(キツネ)の様々なつながり (3/3ページ)

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神の使いと考えられるようになった理由は、さきほどの「恵みをもたらす山の神の使い」という説のほかに、元々祀られていた三神(宇迦之御霊大神・佐田彦大神・大宮能売大神)がいずれも食物の神(御饌神:みけつかみ)で、この「御饌神」が「三狐(みけつね)」に転じたという説があります。

きつねうどんは明治に誕生!

きつねうどんの誕生は、1893年(明治26年)ごろと言われています。大阪の船場のうどん屋である「松葉家」で、添え物として出した油揚げをお客さんが素うどんにのせて食べたことが、きつねうどんの始まりだとされています。

大阪が誇るダシ文化、そしてコナモン(粉食)文化の融合がきつねうどんを生み出したのですね。

油揚げをキツネ、と言うのは、昔はネズミの油揚げを稲荷神にお供えしていましたが、仏教で殺生が良くないと考えられたことから、豆腐を使った油揚げをお供えするようになったことが理由です。

こうしたことから、キツネの好物は油揚げ、というイメージにつながりました。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

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