次にパンデミックを引き起こす可能性がある5つのウイルス (2/8ページ)
・1. コロナウイルス科
1995年に登場したHKU-1株もまたしかりだ。ところが、2002年に中国で重症後天性呼吸器症候群(SARS)が流行して、この見解が間違いだったことが判明する。
長いRNAゲノムを持ち、最大で30の感染タンパク質の情報をもつ。感染性のウイルス粒子を作るのは4、5個の遺伝子だけだが、免疫反応を変化させてしまうため、このウイルスによる感染症は厄介なものとなる。
また、ゆっくりだが着実に突然変異が起きるため、スパイクが変化し、新しい細胞に感染する力を獲得する。
「コロナウイルス科」の仲間は、さまざまなニッチ(生態的地位)に存在するが、一般的なのは哺乳類の2割を占めるコウモリだ。
そこで出現した変異株が、ハクビシンなどほかの哺乳類に感染し、そこからさらに人間に流出する。
ゲノムの分析からは、まだ知られていない株がニッチで循環していることが明らかになっている。温暖化の影響で、そうしたウイルスの感染経路が交わるようになる恐れがある。
また、新型コロナが世界的に流行したことで、ミンク・ネコ・イヌ・オジロジカといったほかの動物でも感染例が確認されている。
コロナウイルスはそうした新しい宿主や、エイズ患者のような免疫に問題を抱えた人たちの中でさらに進化し続ける。それはまた新たな変異株の発生源になる可能性もある。
感染症:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、中東呼吸器症候群(MERS)、重症後天性呼吸器症候群(SARS)最初のヒトコロナウイルス(229EとOC43)は、1965年と1967年に発見された。軽い風邪のような症状や胃腸炎になるだけで、それほど深刻なものではなかった。また家畜の感染や動物実験からも、命に関わるような感染症ではないと考えられていた。
1995年に登場したHKU-1株もまたしかりだ。ところが、2002年に中国で重症後天性呼吸器症候群(SARS)が流行して、この見解が間違いだったことが判明する。
長いRNAゲノムを持ち、最大で30の感染タンパク質の情報をもつ。感染性のウイルス粒子を作るのは4、5個の遺伝子だけだが、免疫反応を変化させてしまうため、このウイルスによる感染症は厄介なものとなる。
また、ゆっくりだが着実に突然変異が起きるため、スパイクが変化し、新しい細胞に感染する力を獲得する。
「コロナウイルス科」の仲間は、さまざまなニッチ(生態的地位)に存在するが、一般的なのは哺乳類の2割を占めるコウモリだ。
そこで出現した変異株が、ハクビシンなどほかの哺乳類に感染し、そこからさらに人間に流出する。
ゲノムの分析からは、まだ知られていない株がニッチで循環していることが明らかになっている。温暖化の影響で、そうしたウイルスの感染経路が交わるようになる恐れがある。
また、新型コロナが世界的に流行したことで、ミンク・ネコ・イヌ・オジロジカといったほかの動物でも感染例が確認されている。
コロナウイルスはそうした新しい宿主や、エイズ患者のような免疫に問題を抱えた人たちの中でさらに進化し続ける。それはまた新たな変異株の発生源になる可能性もある。