「国葬」って何?戦前・戦後の違いとその歴史、これまで国葬で弔われてきた人たちをチェック! (3/4ページ)
また、造船疑獄の時には「指揮権発動」によって、吉田はいわば身を挺して佐藤を助けています。佐藤にとって吉田は、自らの政治家生命を賭して助けてくれた恩人でもあったのです。
しかしこれは極めて稀なケースであり、戦後の国葬に関しては基本的には行われないものと考えてよさそうです。
その他の葬儀国葬の他にも、国を挙げて行う大規模な葬儀が存在します。
まず日本の天皇、または上皇の葬儀を「大喪の礼(たいそうのれい)」と言います。これは国葬とは違って皇室典範で定められており、国の儀式として執り行われることが決まっています。
また、費用の全額を国費で賄う国葬と違い、費用の一部分を国が負担する葬儀を「国民葬」と言います。大隈重信や佐藤栄作の葬儀はこの国民葬で行われました。