2022年第2四半期の電気自動車(EV)中国市場における販売量を発表〜景気低調した四半期だったが、EV販売量はほぼ倍増という結果に〜 (3/6ページ)

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図1: 中国のEV市場におけるトップEVメーカー5社・2022年第2四半期


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMDQ2MjMjNzc3NDVfWHpxalhodXlYYi5wbmc.png ]
出典: カウンターポイント社Global Passenger Electric Vehicle Model Series Tracker, Q2 2022

EV普及への環境整備状況に関して、カウンターポイント社アソシエイトディレクターBrady Wang氏は次の通り述べています。
「消費者への直接の補助金は、中国全体でEV普及に大きな役割を果たしている。この消費者への補助金を、政府が段階的に無くそうとしている現在、同国の二重クレジット制度(燃費基準を満たさない自動車に対するペナルティである負のクレジットを、電気自動車など新エネルギー車の販売によって得られる新エネルギークレジットで相殺できる制度。クレジットの収支がプラスにならないと燃費基準未達の車を販売できないため、他社からクレジットを購入してでも収支をプラスにする必要がある。従来型の内燃機関の車メーカーにとってはEV比率を高める大きな動機になっている)が、大きな役割を果たしそうである。さらに、中国メーカーが成長し欧州や東南アジアなどに海外進出もするようになったことを受けて、国内の自動車産業を海外勢から保護するための様々な法律が廃止されつつある。また、中国の電子部品産業、特にバッテリーのサプライチェーンは競争力が高く、世界での存在感を維持するとみられる。EV販売や強力なバッテリーのサプライチェーンとは別に、充電ネットワークでも中国は優れており、国内企業はバッテリーのリサイクル工場を整備中である。このように、中国はあらゆる面でEVエコシステムの先頭を走っており、EV市場を数字の面でもリードする存在になっている。
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