オオカミには人間に愛着を示す本能が備わっていることが明らかに (1/4ページ)
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「犬は人間の最良の友」というように、私たち人間と犬は堅い絆で結ばれている。だが、もしかしたらその絆は既にオオカミがもっていたのかもしれない。
最新の研究によると、オオカミが人間に対して親しさを表現する「愛着行動」が備わっていることが明らかになった。
このことは、人間と絆を築くために必要な能力が、1万5000年前に家畜化され「犬」となる以前から、すでにオオカミに備わっていたことになる。
この研究は『Ecology and Evolution』(2022年9月20日付)に掲載された。
・犬が親しい人間に愛着行動を示すのはなぜなのか?
「愛着行動」とは心理学や進化学の用語で、親密さを表現しようとする行動のことだ。
人間の子供は1人では生きられないので、親(あるいは養育者)と親密な関係を維持しなければならない。幼い子供が微笑んだり、そばに寄って来るのは「愛着行動」によるものだ。
最初はこうした行動は誰にでも示されるが、次第に子供はよく知っている人と見知らぬ人を区別するようになり、親に対してだけ愛着行動を見せるようになる。
そして犬もまた、自分を育ててくれる人間に対して愛着行動を見せることが知られている。
これまで犬の愛着行動は、オオカミが家畜化され犬となり、人間と共に暮らすことで発達したものと推測されていた。
そこでスウェーデン、ストックホルム大学の動物行動学者クリスティーナ・ハンセン=ウィート博士は、それが本当かどうか確かめてみることにしたのだ。