隻眼・隠密・大剣豪…柳生十兵衛の生涯と数々の「伝説」の真相をさぐる【後編】 (3/3ページ)
彼の隻眼伝説がいつ、どこで生まれたのかというのも興味深いテーマですが、少なくとも彼が隻眼だったというのは真実ではなく、後世の創作だと考えられています。
「隠密伝説」の真偽は?また、幕府の隠密として諸国を遍歴していたというストーリーですが、これもおそらくフィクションです。
彼は名門の家に生まれ、将軍の側に仕えながら、12年もの間江戸を離れていました。そしてそれと同時期に、父の宗矩は諸国大名の監察を司る惣目付(そうめつけ)の職に就き、配下に多くの忍びの者を抱えていました。
これらの事実が、後世の人々の創作意欲を刺激したと思われます。
十兵衛は剣の達人としても知られていました。よって、悪を懲らしめる隻眼の隠密ヒーローとして物語を創作するのに恰好の題材として選ばれたのではないでしょうか?
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