意外と合理的なのでは?鎌倉時代の裁判制度「三問三答」システムについて紹介 (3/4ページ)

Japaaan

果たして三問三答のやりとりが終わると、引付衆は初めて両者を問注所へ呼び出して最終的な意見を交わさせます。

引付衆の前で最終的な討論。これまでの経緯や前提は共有できているため、話がスムーズに進んだはず?(イメージ)

この時、ついカッとなって相手を罵倒したり、手足が出たりした者は罰せられました。

一、惡口咎事
……問注之時吐惡口、則可被付論所於敵人……

※「御成敗式目(貞永式目)」第12条より

【意訳】訴訟において暴言を吐いた者は、ただちに相手方の勝訴とする。

それまで書状のやりとりを通して互いの意見を整理し、またいくらか時間をおいているため、(比較的)冷静かつ理論的な話し合いができたはずです。

審議の結果は引付衆から評定衆(ひょうじょうしゅう。宿老による合議)へ上げられ、執権連署(れんしょ。副執権)を交えた合議の結果、最終的な判決が下されました。

この判決状を関東下知状(かんとうげちじょう)と呼びます。鎌倉殿の意思として勝訴者へ発給され、法的な効力を発するのでした。

終わりに

以上、ごくざっくりと鎌倉時代の訴訟制度について紹介してきました。

「意外と合理的なのでは?鎌倉時代の裁判制度「三問三答」システムについて紹介」のページです。デイリーニュースオンラインは、御成敗式目鎌倉時代鎌倉幕府法律カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る