株トレードで個人トレーダーが勝つために必要なこと (2/3ページ)
チャートを分析して「買いサイン・売りサイン」を研究すればするほど「この兆候が出たら確実にこうなる」と考えやすい。それがそもそも騙される原因なんです。
――今回の本も「絶対に騙されないため」ではなく「いかに騙される回数を減らすか」を念頭に書かれていますね。
冨田:絶対にチャートにダマされないようにすることはできないのですが、どうしたらその確率を上げられるか、というところを解説しています。
――本書ではチャート分析のセオリーを鵜呑みにするのは良くないものの、セオリーはセオリーとして知っておくべきものだとしています。これらのセオリーは古典的なものがまだ通用しているのでしょうか?それとも新しいセオリーが日々生まれているものなのでしょうか?
冨田:古典的な手法が今でも通じている世界だと思います。たとえば「ゴールデンクロス(長期的な移動平均線を、短期的な移動平均線が上に突き抜ける現象。株価が上昇するサインと考えられている)」という昔から知られているサインがありますが、現代でもその通りになることは多いです。
ただ、もちろん100%そうなるというわけではありません。そうならない時も多々あります。このセオリーだけではなんとも言えず、セオリーというのは複数組み合わせて確率を高めていくのが大切だと考えています。
――そうしたセオリーを実際の値動きが裏切る「チャートのダマシ」が今回の本のテーマです。これが起こる理由の一つとして「機関投資家などによる株価の操作」が挙げられていましたが、これはそもそも回避可能なのでしょうか?
冨田:これは不可能だと考えています。機関投資家などがやることをこちらが知る術がない以上、回避するのは難しいでしょうね。
――こうした株価の操作が日常的に起こっているとすると、個人の投資家やトレーダーは相手の土俵で戦い続けないといけないわけで、不利な感じがありますね。
冨田:不利です。