長沼宗政に殺された畠山重忠の遺児、重慶。実は影武者だった説『系図纂要』より【鎌倉殿の13人】 (2/4ページ)
「事の真偽を確かめるため、大夫阿闍梨(重慶)を鎌倉へ連行せよ」
鎌倉殿・源実朝(演:柿澤勇人)は下野が地元の長沼宗政(演:清水伸)に命じます。
「御意!」任務を受けた宗政は、御所を退出するや家にも帰らず、そのまま現地へ急行。大層な張り切りぶりですが、勢い余って重慶を生け捕るどころかぶっ殺してしまいます。
9月26日にその首級を持って鎌倉へ帰った宗政。当然ながら実朝は激怒しました。
「生け捕って来いと命じたのに、なぜ殺した!大夫阿闍梨は罪なくして父を討たれており、たとえ復讐を企んでいたとしても無理はなかろう!できればしっかりと説き諭して、和解したかったものを……」
実朝の怒りにも悪びれることなく、宗政は反論します。
「確かに生け捕るのは簡単でしたが、どうせまた尼御台や女官たちに『可哀想だから許してあげて』と言われたら釈放するのでしょう。それがバカバカしいから殺しました。だいたい鎌倉殿は我らの奉公を軽くお考えではないのか……(以下略)」
捕らえろと言うのは簡単ですが、相手だって必死に抵抗するのです。
下手をすれば怪我や返り討ちの危険もあり、そうした「武」に対する評価が低く扱われている事にかねがね不満を持っていたのでした。
「そもそも鎌倉殿は……」
ここぞとばかり、言いも言ったり悪口雑言。そのあまりな言い草に、『吾妻鏡』もその詳述を避ける始末。