古来、日本で行われていた婚姻儀礼「三日夜餅(みかよのもちい)」とは?現代との関係まで解説 (3/3ページ)
ちなみに三日夜餅は、食いちぎらずに3つ食べるのが作法でした。『落窪物語』によると、男性は作法にのっとって食べているのに対し、女性の食べる数は「男のお気持ちしだい」と言っていて、特に決まっていなかったようです。
現代も続く伝統3つ食べるのが作法だったと書きましたが、3という数字は、男性が女性のもとに通った3日間を意味します。食いちぎらないのは「離婚をしないように」というおまじないでしょう。
いずれにしても、3日目にお餅を食べる事は当時の人々にとっては重大な意味を持っていました。『源氏物語』の主人公・光源氏と紫の上が結婚した際も三日夜餅が出てきます。
平安時代こうした習わしは、鎌倉時代に三三九度の盃(さかずき)に姿を変えますが、現代でも一般の結婚式で行われています。
皇室行事でもこの伝統は残っており、昭和34年4月10日の上皇・上皇后両陛下のご婚礼の際も三日夜餅の儀が執り行われました。
参考資料
大塚ひかり「訳せない、訳したくない古典のことば」 和婚の演出~三日夜餅(みかよのもち) – 結婚式演出 – 専門家プロファイル日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan