平野紫耀への「あなたは一人じゃない」『クロサギ』黒島結菜の言葉と現実がシンクロ「切なすぎる奇跡」 (3/3ページ)

日刊大衆

平野は、アイドルという仕事を選んだこともあって、同世代の俳優に比べると映像作品の出演数が少ない。それでも、これほど魅力的な芝居ができるのは、歌やダンスで表現することが、芝居でも生かされていることと、感受性が豊かであるからだろう。

『クロサギ』では、悲しみ、苦しみ、怒り、虚しさ、孤独といったマイナス感情がベースになるが、黒崎の感情に自身が持つ感覚をクロスさせ、的確に表現している。表現者という意味では、歌もダンスも芝居も通じるものがある。黒崎の心情に寄り添い、これだけの表現ができるならば、平野の芝居には無限の可能性を秘めているといえるだろう。

 平野の芝居をずっと見ていたい、ドラマに終わりなどこなければいいとさえ思ってしまう。(文・青石 爽)

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