沖田総司の愛刀「菊一文字」は実在しない?伝説に彩られた剣士の真実 (1/5ページ)
幕末期に活躍した剣客集団・新選組のことは今さら説明不要だと思いますが、その中でも、今も不動の人気を誇るのが一番隊組長を務めた沖田総司(おきた・そうじ)です。
沖田はとにかくカッコイイ人です。美青年で、必殺の突き技を持つ凄腕の剣客で、病で早逝しているというだけでもまるでマンガのキャラのようです。
ついでに言えば「新選組」という名前の響きだけでもカッコイイのにその一番隊長で、その上オキタソウジという名前の響きまでカッコイイときては、もはや完璧です。
そして、名刀・菊一文字を愛用していたというエピソードも、彼のカッコよさに拍車をかけていると言ってもいいでしょう。「菊一文字」という名前からして、もうずるい。
ただ、そんな彼のカッコよさも、多少は伝説に彩られたところがあるようです。特にこの、名刀・菊一文字を使っていたという話は現代では完全な作り話だというのが定説です。
そのあたりの真相を探っていきましょう。