もしも恐竜が絶滅していなかったら、人類のように進化し文明を築き上げていただろうか? (3/6ページ)
たとえば、1億年以上の間に、メガロサウルス、アロサウルス、カルカロドントサウルス、ネオヴェナトルス、ティラノサウルスといった、体重数トンもの巨大な肉食恐竜が繰り返し登場している。
恐竜は大きな体をうまく使っていた。だが脳はそれほどでもない。恐竜の脳は、あまり大きく進化しようとはしなかった。アロサウルス、ステゴサウルス、ブラキオサウルスなど、ジュラ紀の恐竜の脳は小さいままだ。
それから8000万年後の白亜紀後期になると、ティラノサウルスやハドロサウルスのようなもう少し大きな脳を持つ恐竜も登場している。
それでもティラノサウルスの脳はたったの400グラムで、エドモントサウルス(ハロドロサウルス科)は200グラム。体重のわりに小さなままだ。
私たち人間なら、体重100キロもないのに脳の重さは平均1.3キロある。
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恐竜、哺乳類、鳥類の脳の重さと体重との比率 / image credit:ick Longrich・恐竜が高度な知能を進化させたとは考えにくい
恐竜はだんだんと新しいニッチ(生態的地位)に進出していった。小型の草食恐竜がより一般的になり、鳥類が多様化した。
時代が下ると足の長い恐竜が登場し、捕食者とその獲物とで足の速さが競われていただろうことをうかがわせる。
また恐竜の社会生活も複雑になった。群れで暮らすようになり、戦いやディスプレイのために凝った作りのツノを発達させた。
それでもロングリッチ氏によれば、草食恐竜も肉食恐竜も、脳は小さいまま体だけが巨大化するという進化を繰り返しているだけなのだという。
1億年という恐竜の歴史を見渡しても、恐竜が絶滅しなければ根本的に違う何かが起きたことを示す兆候はほとんどないのだそうだ。