もしも恐竜が絶滅していなかったら、人類のように進化し文明を築き上げていただろうか? (5/6ページ)
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もしも恐竜が進化して知性をもったら?
霊長類の歴史を見れば、私たちの進化がすべて必然だったわけではないことがわかる。
霊長類はアフリカで700万年かけて大きな脳を持つ類人猿に進化し、やがて現生人類が生まれた。だが、ほかの場所の霊長類はまったく別の進化を遂げている。
3500万年前に南米に到達したサルは、ただのサルとして多様化しただけだった。霊長類は5500万年前、5000万年前、2000万年前と過去に少なくとも3度北米にたどり着いた。
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南米に生息するライオンタマリン/ image credit:iStock
だが、その中に核兵器やスマートフォンを作れるようになった仲間はいない。それどころか、どういうわけか絶滅してしまった。
独自の進化を遂げられたのはアフリカの霊長類だけだったのだ。アフリカにある何かが、陸生で、大きな体と大きな脳を持ち、道具を使う霊長類の進化をうながした。
ロングリッチ氏によれば、「恐竜がいなくなっても、私たちが進化するにはチャンスと幸運に恵まれる必要があった」のだそうだ。