「涙の種類に驚いた」川口春奈とSnowMan目黒蓮『silent』がここまで支持される理由【識者が徹底分析】 (3/4ページ)

日刊大衆

「川口さんの涙の種類にびっくりしたんですよね。ボロボロ溢れ出る涙、ジワっと流れ出る涙など、涙ひとつ取っても全然違う。TVerで配信されている『第1章~紬から見る“silent”~』というドキュメンタリーでも、川口さん自身が涙のシーンは相手とシチュエーションをすごく色々考えて演じているということを話していて、考えて演じていたことを知り“すごいヒロインだな”と思いました。

 NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で帰蝶を演じた時も、一皮むけた印象でしたが、今回の役でさらに花開きました。恋愛ドラマでは登場人物が振った、振られたといったところを気にしがちですが、もっと微妙な、恋愛における紙一重の感情の揺れや迷いを上手に演じていると思います」(吉田潮氏=以下同)

 目黒が演じている想は、手話やスマートフォンのアプリなどで紬とやり取りをしている。10月6日放送の第1話では、紬が想が別れを告げた理由は耳が聞こえなくなる病気ゆえだったことに気づいておらず、「連絡先教えてよ」と声をかける。聴力をほとんど失っていた想は、手話で紬に「好きだったから会いたくなかった。嫌われたかった」「うるさい。お前うるさいんだよ」と涙を浮かべて苦しそうな表情で伝えていた。

「そもそも想は口数が少ないのですが、手話も少なく、自分より相手のことをおもんぱかる人なんですよね。イケメンでめちゃくちゃモテそうなのに実はすごく不器用で……。首をかしげ、涙を浮かべて紬を見る表情には心が打たれました。

 紬を悲しませたくないが故に別れを切り出し、真摯でいたいけれど相手を傷つけたくない、という感情をこんな顔で見せるのか、と感じました」

■制作陣がキャラクターを愛している

 10月27日放送の第4話では、鈴鹿演じる湊斗が紬に対して「お願いがあって。別れてほしい。別れてほしい。別れよう」と告げる。湊斗は想と親友でもあり、想の病気をきっかけにして交流が途切れていたことを心苦しく思っていた。紬と交際していた湊斗が、想との再会をきっかけに身を引く決断をする展開は、ともすれば「都合が良い」と指摘されてしまいそうだが、ここに『silent』の妙味があるようだ。

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