まだまだ平野紫耀が見たい!『クロサギ』チャラ男からの冷酷非情な男への「ギャップの凄まじさ」 (2/3ページ)

日刊大衆

ハイブランドのファッションに身を包み、カラーコンタクトにド派手なサングラス、金色のメッシュを入れた髪、高級車の運転も手慣れていて、実にチャラい。

 そして、ホストではなく医療関係の会社の社長だというのが小憎らしい。宇佐美とは金銭目的で結婚した怜華だったが、予約の取れない高級寿司店に宇佐美と行こうとしたり、結婚する前は自分を熱心に口説いてくれたことを忘れていなかったりと、かわいいところがあった。仕事優先で冷たい態度の宇佐美が作る穴を埋めるように、怜華の心に滑り込んでいく黒崎が見事だった。

 アイドルスマイル全開で寿司を食べ、自分を信じてあげたほうがいいと、ハスキーな声でたしなめる黒崎。生意気な口ぶりだけど、怜華を言葉巧みに転がして落としていくのだ。

 しかし、実際のところは怜華と会うのがしんどいのだろう。パティスリーでパルフェを食べて自分を癒していたり、飲めない酒につきあって翌日は二日酔いになっていたりと、苦手なことをして頑張っていることが伝わってくる。ドラマも終盤だというのに新たな一面を見せてくるなんて、本当に罪深い男だ。

■一線を越えた黒崎の攻撃力が凄まじい

 まるで、悪魔が高笑いをしているかのような恐ろしさだった。いつもの黒崎なら、10億円を奪って電話で「ごちそうさまでした」と伝えてトンズラするだろう。しかし、わざわざ理事長室に足を運んだのは、生活困窮者に生活保護を受けさせ、医療費を水増し請求させていた事実をつかんだことを伝えたかったからだ。

 巧妙な詐欺の手口には驚くばかりだが、証拠を隠蔽しようと必死な宇佐美がうろたえているのを見て笑う黒崎が恐かった。もう笑うのを我慢できないといった感じで、腹を抱えて床を転がりながら高笑いをする黒崎は恐い人だった。

 クールにシロサギを喰って満足するだけでは終わらず、なお踏みにじりあざ笑うなんて、冷酷そのもの。10億円の大金よりも、保険点数を水増しして裏金を作っていたという事実を掴んだこと、それが公表されたことに喜びを感じているのだろう。宝条の痛いところを刺して食いちぎった黒崎は、もう誰も止められない。

 そして、この芝居に平野の凄みを感じた。

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