日本人はいつから牛乳を飲んできた?意外なほど長い歴史にびっくり! (2/4ページ)
また最古の医術書として知られる『医心方』にも牛乳に関する記述があります。そこには牛乳は美容やお通じによく、滋養強壮にも効くとする内容が書かれており、当時牛乳は薬のような扱いを受けていたことがわかります。
最初は天皇をはじめとする皇族のみが口にできましたが、皇族と縁深い藤原氏に伝わり、そこから貴族間にも広まったようです。
このように飛鳥時代から平安時代までは、皇族や貴族間で現代と変わらないほど飲用された牛乳ですが、その後600年、牛乳の飲用に関する記録はなくなってしまいます。
殺生を禁じる仏教の普及、朝廷の影響力の弱体化など、いくつかの要因によって牛乳を飲む習慣が廃れてしまったのものと考えられています。
江戸・明治を経てさらに普及再度牛乳が飲まれるようになったのは江戸時代で、海外の人々が日本で暮らすようになってからのことです。
八代将軍徳川吉宗は、オランダ人から馬の医療には牛乳が必要だというアドバイスを受けて牛の飼育を始めました。千葉県付近で行われたこの飼育が、近代酪農の始まりとも言われています。