片山哲ってどんな人?終戦直後の日本復興に一役買った日本社会党の初代委員長 (3/4ページ)

Japaaan

しかし、戦後間もない混乱の処理にあたり、新しい憲法の下で警察制度の民主化のために警察法を制定し、婚姻の自由や男女平等を規定するための民法改正を実現させています。さらに災害救助や児童福祉、職業安定など、国民の生活に関する政策も多く成立させました。

また、戦後の食糧難を解決するべくGHQに輸入食料の使用を掛け合うなどしており、片山の政治は戦争でダメージを負った国民の生活をなんとか立て直そうと試みたものとも言えます。

歴史的には目立たないものの…

片山は内閣を退陣した後も、中華人民共和国の毛沢東や周恩来と会見を行い日中国交正常化を求めたり、国内では憲法擁護、政界浄化を訴えるなど精力的に議員活動を続けます。そして1978年、老衰により90歳で亡くなりました。

片山哲は総理大臣も務めていますが、野党出身の短命内閣だったこともあり、あまり目立たないところがあります。しかし、戦後アメリカによって占領された日本で政治の舵を取り続けるという、重要な役割を果たしました。

その人柄は清廉で、野党の重鎮としても長い間存在感を示し続けた人でした。彼の思想は、ドロドロした政治の世界とは相性があまりよくなかったのかも知れません。

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