認知症と歯の切っても切れない関係とは?今からでも遅くない!正しい歯磨きのしかた

日刊大衆

画像はイメージです
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 2月16日、世界的名俳優に関するニュースが、世間を驚かせた。

「映画『ダイ・ハード』シリーズなどで知られ、昨年、俳優業からの引退を発表したブルース・ウィリス氏(67)が、若年性認知症の一種、前頭側頭型認知症であることを家族が公表しました」(全国紙外信部記者)

 加齢とともに発症リスクが高まる“認知症”。政府の予測では、2025年、65歳以上の日本人の、5人に1人が認知症患者になるという。明日は我が身だ。

 そして、意外なことに、認知症は口の中と深い関わりがあるという。

「65歳以上の高齢者を対象にした、厚生労働省の調査で、自分の歯が20本以上ある人に比べて、歯がなく入れ歯も使っていない人は、認知症リスクが約2倍になると判明しました」(医療ジャーナリスト)

 なぜ、歯がないと認知症になりやすいのか。認知症の治療に詳しい、新潟大学名誉教授の岡田正彦氏は、次のように解説する。

「歯が抜け落ちる要因の一つに“歯周病”が挙げられますが、その際に発生した免疫細胞が脳へ移動し、脳内物質“アミロイドベータ”の代謝を妨げて、脳機能を乱します。結果、認知症リスクが高まります」

 つまり、歯周病を予防し、自分の歯を残しておくことが、認知症予防につながるのだ。そこで、現役の歯科衛生士でタレントの西原愛夏氏に、50歳からの歯のみがき方を伝授してもらった。

 まず、大切なのは正しく歯ブラシを持つこと。

「手のひらで握るように持つ人が多いですが、私のオススメは鉛筆を持つようにつまむ“ペングリップ”です。細かい力の加減ができて、優しくみがくことができます」(西原氏=以下同)

 みがくときは、歯の1本1本を意識して、小刻みに歯ブラシを動かしてブラッシングしよう。

「靴をみがくとき、何足も横並びにして一気にみがく人はいませんよね? 一足一足を手に取り、つま先やかかとなどを、順番にみがくはず。歯も同じく、一本一本を、さまざまな角度から丁寧にみがきましょう」

 その際、気をつけたい箇所があるという。

「みがき残しが多くなる奥歯、そして下の前歯の裏側に注意しましょう。特に、下前歯の裏には、唾液腺があるので、歯石がつきやすいんです」 歯石とは、歯の汚れである歯垢が硬くなったもの。放置すると歯周病の要因になるので、日々のブラッシングで取り除きたい。

「マウスウォッシュ液だけだと歯垢は落ちません。必ず歯ブラシなどとセットで使用し、時には、歯間フロスなどを用いて、歯の根元の汚れを取り除いてください」

 現在発売中の『週刊大衆』3月20日号を読んで、正しい歯磨きを始めよう。

「認知症と歯の切っても切れない関係とは?今からでも遅くない!正しい歯磨きのしかた」のページです。デイリーニュースオンラインは、西原愛夏認知症カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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