NASAが撮影した火星の地表に並ぶ奇妙な円形の砂丘 (2/4ページ)
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火星には、さまざまな形や大きさの砂丘がよく見られるが、ほぼ完全に円形なのは珍しい / image credit:NASA/JPL-Caltech/University of Arizona
撮影に使用された高解像度カメラ「HiRISE」を運用するアリゾナ大学のチームによると、砂丘は南へ向かう風に吹き付けられて移動しているのだそうだ。
一連の画像は、火星の冬が終わりを迎えるにつれて、表面をおおう霜がどう消えていくのか調べるために使われている。画像スケールは1ピクセルあたり約25センチだ。
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HiRISEで撮影された火星の円形砂丘 / image credit:NASA/JPL-Caltech/University of Arizona
マーズ・リコネッサンス・オービターは2006年に火星に到着して以来、こうした調査を続けている。火星の1年(地球の687日に相当)をとおして観察することで、砂丘が移動する様子を知ることができる。
こうした観察からは、赤道から北極・南極までに広がる火星の砂丘は、年に1メートルほど移動していることが判明したそうだ。