『笑点』新メンバー・春風亭一之輔インタビュー「『笑点』に出たからといって、自分の高座をこれからも変えるつもりはない」 (1/2ページ)
今や落語界のトップランナーである春風亭一之輔師匠が、日本の日曜夕方を代表する人気番組に加入! 直撃した!
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ーー『笑点』メンバーに加入したことには、祝福とともに「ちょっと寂しいです」という声も届いたそうで。
一之輔 「遠くへ行かれてしまった」「変わっちゃった」みたいな声ですね。もちろん肯定的な言葉が多かったですが、SNSでの反応も含めると、そうした声が2割くらいありました。
ーー落語好きほど、この番組の捉え方は複雑なものがあるのかもしれませんね。
一之輔 僕も高校や大学の頃は「落語ってのは本当に面白いものなのに、なんで『笑点』の大喜利=落語と一面的に見られちゃうんだ!」と思っている面倒な落語ファンでした。だから落語家になってからも、「『笑点』に出られるような落語家目指して頑張ってください!」と言われたときはカチンときてましたね。
その頃の先代の(三遊亭)圓楽師匠や(桂)歌丸師匠が出ていた『笑点』は、自分にはまだ遠い存在で、寄席によく出られていた(林家)こん平師匠以外は会う機会もない人たちでしたから。
ーーキャリアを積んで見方も変わったのでしょうか。
一之輔 全国を回るようになると「ありがたいものだ」と感じることは増えましたよね。僕のことも落語のこともよく知らない人たちも、『笑点』のおかげで「落語家は着物姿で座布団に座って扇子を持って喋る人」というイメージはみんなが持っている。もう50年以上、日曜の夕方の非常にいい時間に、落語家という生き物が世の中にいることを知らしめているんですから、すごい番組だと思います。
ーーただオファーがあったときは「一度考えさせてくれ」と返事をされたそうで。