武士道バイブル『葉隠』が説く、人の上に立つ者の心得!部下のやる気を引き出すには… (2/3ページ)

Japaaan

※『葉隠』第一巻より

【意訳】義経軍歌(ぎけいぐんか)に「大将は 人に言葉を よくかけよ」という川柳が収録されている。組被官(くみひかん。自分の直臣ではなく家臣の家臣。陪臣)であっても有事はもちろん、日ごろから声をかけるのだ。

「いつもありがとう。いざ有事にはお前が頼りだからね。お前は見どころがあるよ」

そんな何げない優しさに、彼らは「自分のこともちゃんと見て、評価してくれている」と励み、身命を惜しまぬ働きをしてくれるだろう。

とにかく人の上に立つ者にとって、この一言が大事なのだ。

……よく相手との力関係によって「コイツには声をかけなくていい。向こうからかけてくるべきだ」などとふんぞり返っている残念な方に、ぜひとも聞かせてあげたいですね。

戦場に出れば、偉かろうと卑しかろうと、みんな平等に殺し合うのです。何なら身分が高いほど、標的にされる可能性が高まります。そんな時、日ごろの怨みとばかりに裏切られては目も当てられません。

現代のビジネスでは、さすがに命のやりとりなどしないでしょう。しかしここ一番でサボタージュ(妨害工作)でもされて数千万、数億円の取引がパァになった……そんなことがないとも限らないのです。

終わりに

結局、合戦でもビジネスでも、事業を成功させるには人間の働きが一番大事。その原動力は、人間の心にかかってきます。

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