武士道バイブル『葉隠』が説く、人の上に立つ者の心得!部下のやる気を引き出すには… (3/3ページ)
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苛烈な性格で知られた信長も、人使いは意外に細やかだったという(イメージ)
かつて織田信長(おだ のぶなが)が「人は心と気を動かすを以てよしとする也」と言った(『備前老人物語』)のはまさにそれで、彼もまた部下への信頼を示すため、こまめに声をかけていました。
もちろん声をかけるのは「こまめ」が肝要。台本みたいな名文句を一度かけてそれっきり、では嘘を見抜かれてしまいます。横着してはなりません。
仲間の絆は一朝一夕で出来上がるものではなく、永い歳月をかけて地道に築き上げていくもの。最初は誰でもぎこちないですが、照れずにコツコツ続けることです。
「よぅ田中(仮名)。いつもお疲れさん、あまり無理すんなよ」
こんなセリフが自然と(心から)言えるようになったら、田中さんも少しずつあなたに心を許し、本来の実力を発揮してくれることでしょう。
相手を変えるのは大変ですが、自分が変わるのは今からでも出来ます。もし人間関係にお悩みなら、まずは自分から変えてみるのも一策です。
※参考文献:
古川哲史ら校訂『葉隠 上』岩波文庫、2011年1月 笠谷和比古『武士道 サムライ精神の言葉』青春出版社、2008年8月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan