親や家族が状態急変・その時あなたはどうする? 現役医師がレポート (1/2ページ)
高齢になるとどうしても、急に容体が悪化することがある。
寿命なのかもしれないが、その時周りにいる人はどうすべきなのだろうか。
急変は特に入院中に多い入院しているということは、病気などで体力が弱っている状況だ。
そのような時は特に急変してしまうことが多い。
夜中に看護師が患者を見回りに行ったら、心臓や呼吸が止まっていたということはよくある。
また、急に容体が悪化して、血圧が急激に下がったり呼吸が止まりかけることもある。
このような時、医療的にできることは限られている。
心臓マッサージ心臓が止まってしまった場合、心臓マッサージをする。
胸を手などで押すことで心臓を押して、血液を流すために行う。
実際、心臓マッサージをすると胸の骨が折れることが多い。
また、30〜40分程度継続しても心臓が動かなければ、再び動く可能性は限りなくゼロに近い。
特に、身体が弱っている高齢者や、病状によっては心臓が動き始める可能性は低い。
仮に動き始めたとしても、その間に脳への血流がうまく流れていなければ、いわゆる植物人間のような状態になり、数週間ほどして命を落とす。
挿管急変して呼吸が止まってしまう時には、人工の管を口から喉に向けて入れる。