ストレスによる老化は、回復させることも可能とする研究結果 (2/3ページ)

カラパイア



 私たちの遺伝子は、DNAの並び方が変わらなくても機能が変化する。具体的には、DNAにメチル基をくっつけることなどで、化学的に遺伝子のスイッチを切り替えるのだ。

 こうしたDNA配列によらず変化する遺伝子の機能を調べる学問のことを、「エピジェネティクス(後成学)」という。

 こうしたエピジェネティックな変化を調べることで、どのくらい病気に罹りやすいか、どのくらい健康寿命が残されているかといったことを予測できる。

つまり、その人の生物学的な年齢を知ることができるのだ。

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・ストレスと生物学的年齢の関係
 こうしたエピジェネティックな老化は、環境・生活習慣・栄養状態などの影響を受けることが知られているが、今回の研究では特に「ストレスと生物学的年齢の関係」が取り上げられている。

 その結果、確かにストレスは体を老化させるが、それが解消されればまた元に若返ることがわかったのだ。

 アメリカや欧州の国際的研究チームは、そのために2匹のマウスを外科手術で合体させ、再び分離するという実験を行なっている。

 そのようなことをされたマウスは当然、激しいストレスを受けることになる。エピジェネティクス分析からは、それによってマウスが遺伝子レベルで急激に老化することが確認された。

 ところが、分離された後は、また若返ったのである。

 同じようなパターンは人間でも確認されている。

 たとえば、怪我をして緊急手術を受けた高齢者から採取した血液サンプルからは、生物学的年齢が急上昇していることがわかった。だがそれは術後1週間でまた元に戻っていた。

 さらに妊娠や新型コロナへの感染といった、大きなストレスとなる経験をした人でも同様のことが確かめられた。
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