中国からアメリカと日本へ、氷河期時代の人類移動の証拠を発見 (3/4ページ)

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この時期はだんだんと暖かくなり氷の縮小が進んだとき(退氷期)で、そのためか人口が増加し、それまでの地域から別の場所へと進出するようになった可能性がある。

 退氷期には、同じ系統の別のグループが中国の北部沿岸から日本へと移動したこともわかったという。

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遺伝子の調査によって、2万年ほど前、中国北部沿岸地域で暮らしていた人々は、アメリカ大陸と日本へ移動していたことが判明 / image credit:Li et al.・中国とアメリカ先住民、日本の意外な関係
 この研究では、中国とアメリカ先住民と日本に、意外な遺伝的つながりがあることも判明している。

 退氷期、中国から日本にわたってきた人々は、とりわけ日本の先住民であるアイヌに関係している可能性があるという。

 こうした発見は、旧石器時代に中国・日本・アメリカ大陸で暮らしていた人々が、考古学的に似ているという不思議を説明する手がかりでもあるという。

 たとえば、これら3つの地域で発見された矢じりや槍の先端部分は、同じような作り方をしている。

 今回明らかになったように、中国北部沿岸地域の祖先が、その文化を日本とアメリカ大陸に伝えたのだとすれば、それもうなづけるだろう。

 なお、今回の研究はミトコンドリアDNAで女性の系統をたどったものだ。

 だが、Y染色体DNAから得られる補足的な証拠から、アメリカ先住民の男性の祖先も、ほぼ同時期に中国北部に住んでいただろうと推測されている。

 これによりアメリカ先住民の祖先のより詳しい実像が見えてきたが、謎がすべて解明されたわけではない。研究チームは今後もユーラシアの系統を調査し、彼らの歴史を紐解いていく予定であるそうだ。

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