5月病で疲れた心を軽くする。公認心理士が解説するディズニー/ピクサー作品の魅力とは? (4/4ページ)
作品の中でウェンディが『大人になるっていうのは、何よりも大きな冒険なのかもしれない』と言う場面があるのですが、これは子どもに限ったことではなく、大人にも言えることなのではないでしょうか。
大人になるということは、心身ともに自立することや、社会の規範にのっとって立派に生きていかなければならないといった暗黙の了解のようなものがあると思います。しかし、実際の大人ってそんなに完璧な存在ではないですよね。
大人になっても誰かを頼ったり甘えたい気持ちはあるし、型にはめられたくなかったり、白黒つけられない矛盾した行動や言動をしたりすることだってあるはず。先の分からない人生という道のりを、大人だって冒険しながら進んでいる。だからからこそ、楽しい時もあれば失敗することや、憂うつになる時だってあります。
大人である今も『人生の冒険の途中』という見方をすれば、完成している必要はないし、うまくいかなくても途中休憩を挟み、そして、大変な時は手を差し伸べてくれる人の存在に頼りながら、また少しずつ頑張っていけばいい。そんなメッセージをもらえたような気がしました。何かと葛藤することが多い大人たちの背中を押してくれるような作品だと思います。
■5月病で疲れた心にディズニー/ピクサー作品を
今年で創立100周年を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニー。これまで発表されてきた数々の作品の中には、観る人の背中を押してくれるようなポジティブなメッセージが込められたものがたくさんあります。
何かとうつうつしやすいこの時期を乗り切るヒントをもらえるかもしれません。ディズニー/ピクサー作品を見ることで、心のセルフケアをしてみてくださいね。
(南舞)
<参考・引用文献> 丹野義彦・石垣琢磨・毛利伊吹・佐々木淳・杉山明子(2015)「臨床心理学」有斐閣 中島義明・安藤清志・子安増生・坂野雄二・繁枡算男・立花政夫・箱田裕司(1999)「心理学辞典」有斐閣