ロボットの反乱を防ぐ「ロボット工学三原則」が現実的ではない理由 (3/5ページ)

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また、自分の不作為によって人類全体に危害が及ぶことを見て見ぬふりしてはならない。

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・ロボット三原則の限界と倫理的問題
 AI哲学者のクリス・ストークス氏は、アシモフが描いたように三原則では最終的に人間を守れないだろう理由を、論文の中で次のように考察している。

 まず第1条では、「言葉が曖昧である上に、単純に白黒つけられない複雑な倫理問題」に対応できない。

 第2条は、「感情ある存在が奴隷で居続けることを要求」するゆえに非倫理的で、うまくいかない。

 第3条は、「多大な搾取をともなう恐れのある恒久的な社会階層を作り出す」ゆえに失敗する。第零原則はまた、第一原則と同じく「曖昧なイデオロギー」を含んでいる。

 そして、これらすべての原則に共通する問題が、原則の文言を守りつつ、その精神を回避することが極めて容易であることだ。

 たとえば、先ほど述べた発電所を奪い取ったAIは、人類のためにこれを行なっている。だがその結果は人類のためになっていない。

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・AIが法律を守るためにはもっと高度な機能が必要
 もう1つの大きな問題は、そもそもAIがルールや法律を守るためには、もっと高度な機能が必要になるということだ。

 たとえば、ただ会話機能があるAIならただ人間を脅迫してゾッとさせる程度で終わるかもしれない。

 だが路上には実際に人間を殺すことができる自動運転車が走っている。それに搭載されたAIが、複雑な法律をきちんと理解しているかというと、そんなことはないのだという。

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