山頂の宇宙人?食べられる砂?名前の変わってしまった山の知られざる言い伝え (2/4ページ)
食べられる砂があった⁉ 飯縄山は「飯砂山」だった
長野県北部に標高1,917メートルの飯縄山があります。
さて飯縄山は、昔は「飯砂山」と称されていました。
その名はなんと、食べられる砂「飯砂(いいずな)」から来ており、天狗が食べたとされる「天狗の麦飯」が採れたといわれています。この天狗の麦飯というのは菌類や藻類など微生物の複合体とされ、修験者が食べて命をつないだとされています。
手に巣くって食べると味わいは麦飯と変わらない まことに珍奇な物である これにより飯砂山と呼ぶ
飯縄山の歴史は古く、『日本書紀』では270年頃、山頂に大戸之道尊(オオトノジ)という神が降臨したといいます。のちに修験道の開祖・役行者が開山し、神と仏教が習合した「飯縄権現」が崇められるようになります。この神は戦勝を呼ぶと信じられ、室町時代の足利将軍や戦国時代の武田信玄や上杉謙信が守護神としました。