「読み終えたら家族にすすめてほしい」 大注目の青春小説『成瀬は天下を取りにいく』作者に聞く (3/5ページ)
――この「天下」とはどのような意味として使っているのですか?
宮島:具体的なことではなくて、壮大な夢の象徴としての「天下」です。語感もいいし、すごく良い言葉だなと思っています。それに滋賀という土地柄、戦国武将ゆかりの地が多いので、そういう部分でも引っかかっていいのかなという思いもありました。
――琵琶湖の畔に城を築いて天下を取ろうとした人物でいうと、織田信長ですとか。
宮島:そうです。あとは石田三成も有名ですよね。
――そう考えると、大津にデパートを建てると宣言する成瀬の姿が重なります。
宮島:なるほど、そういう見方もできますね。
――今、成瀬フィーバーが起きている中でやはり気になるのが、この物語の続きです。宮島さんの中では構想はあるのでしょうか?
宮島:はい、成瀬の話の続編はたぶん書くと思います。この本では高校3年生で終わりましたけれど、その先の大学生編はあると思います。どこまで続いていくかは分からないけれど、悲しい話になることはないと思いますし、このトーンで続けていきたいですね。
――「ゼゼカラ」結成から見ているファンとしては、成瀬と島崎の2人の漫才は今後も見られるのでしょうか。
宮島:どうでしょう(笑)。そこまでは考えていないですけれど、もしかしたらまたM-1にエントリーすることもあるかもしれません。
■小説執筆を通して見えた「青春」の形――宮島さんご自身のお話をうかがいたいのですが、そもそも小説を書こうと思ったきっかけはなんだったのですか?
宮島:小学生のときに作文をほめられて書き始めたのがきっかけです。