第8回「斎藤茂太賞」が、デコート豊崎アリサ『トゥアレグ 自由への帰路』に決定!旅の魅力を伝える優れた書籍を選出した第5回「旅の良書」も発表 (2/5ページ)

バリュープレス

今年が第5回目の発表となる。日本旅行作家協会選定の「旅の良書」マークを、選ばれた「旅の良書」の版元へ無償で提供する。
なお、第8回斎藤茂太賞授賞式は東京・内幸町の日本プレスセンター内 レストラン・アラスカにて、2023年7月27日(木)に行われる。


[第8回「斎藤茂太賞」受賞作]
『トゥアレグ 自由への帰路』デコート豊崎アリサ(イースト・プレス)

[選考委員]
下重暁子(作家・日本旅行作家協会会長)
椎名誠(作家・日本旅行作家協会名誉会員)
大岡玲(作家・東京経済大教授)
芦原伸(ノンフィクション作家・日本旅行作家協会専務理事)
種村国夫(イラストレーター・エッセイスト・日本旅行作家協会常任理事)


[第8回「斎藤茂太賞」最終候補作]
■『トゥアレグ 自由への帰路』デコート豊崎アリサ(イースト・プレス)
■『イスタンブールで青に溺れる 発達障害者の世界周航記』横道誠(文藝春秋)
■『むう風土記』松鳥むう(エイアンドエフ)
■『南洋のソングライン ―幻の屋久島古謡を追って』大石始(キルティ)

[選評]
選考委員 下重 暁子(作家・日本旅行作家協会会長)

 私は死ぬときは砂漠でと心に決めている。かつて、半年間のエジプト暮らしのなかで、毎日砂漠を眺めながら過ごし、五感を通して砂漠のもつ魅力に浸ったからだ。砂の匂いが好き。砂嵐のあとの何もかもが洗い清められた景色が好き。そんな私だから、砂漠のキャラバンを題材にした旅行記を手にして、心が躍らないわけがない。そして、この『トゥアレグ 自由への帰路』は期待を裏切らないどころか、圧倒的なできばえに心から拍手を送り、「今回はこれで決まり!」と確信した。
 まず、文章がうまい。日本語の微妙な表現については、お母さんの指導を受けたとあるが、好感のもてる素直な表現で綴られている。描かれる世界は、塩を運ぶラクダのキャラバンだけでなく、アフリカ大陸のど真ん中で起こっているさまざまな問題へと広がっていく。相当危ない目にも遭っていると思うのだが、本書からはそれがほとんど感じられない。

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