「実力派怪談師の最恐コレクションとは!?」旭堂南湖「滋賀の怪談を現代に伝える男の巻」珍談案内人・吉村智樹のこの人、どエライことになってます! (1/2ページ)

関西に生息するアヤシくてオモロい人たちに、大阪出身・京都在住の人気ライター・吉村智樹が直撃インタビュー!
■数々の古戦場や雄大な琵琶湖にまつわる怪談は一聴の価値あり
NHK大河ドラマ『どうする家康』で注目されているのが滋賀県。滋賀と家康の関係は深い。近江(現在の滋賀)の姉川畔で繰り広げられた織田信長・徳川家康連合軍による「姉川の戦い」は、「死傷した兵士の血で河の水が赤く染まった」と伝えられるほどの凄惨さだった。
「滋賀は姉川や賤ヶ岳など古戦場が多く、血原、血川橋など物騒な地名が現在も残っています。そのためなのか、心霊にまつわる言い伝えや目撃例が、たくさんあるんです」
こう語るのは滋賀出身の講談師、旭堂南湖さん(49)。名前についた「湖」は琵琶湖を意味している。育ったのは甲南(現在は甲賀市に合併)。忍者屋敷や数々の露天風呂、ブルーベリー栽培などで知られる風光明媚な場所だ。
「自然が豊かで、とてもよい所なんですが、夜が怖かった。田舎なので街灯が少なく、陽が暮れると辺りは真っ暗になる。