IQが高い人ほど難しい問題に時間をかけて答えることが判明 (3/4ページ)
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・試験の制限時間を考え直す必要がある可能性
こうした結果に基づき、個人の脳の特性を反映したシミュレーション・モデルを作ってみたところ、生物学的な脳と同じように、それぞれ個性的な振る舞いをすることがわかったそうだ。
こうした個人の脳の振る舞いを真似する人工脳の研究は、神経変性疾患の患者一人一人に合わせた治療法を探る便利なツールになると期待されている。
そしてもう1つ、この研究からは大切なことが言えそうだ。それは学校のテストや資格試験などのやり方についてだ。
テストには必ず制限時間があるが、現在のそれは適切なものだろうか?
今回の結果がどんな問題にも言えることならば、簡単な問題が多いテストなら制限時間を短めにしてもいいだろう。
だが難しい問題を出題するなら、たっぷりと時間を与えた方がよさそうだ。
できる人はすぐに解けるだろうと制限時間を厳しくしすぎては、かえって能力のある人を選び出せないことにもなりかねないという。
この研究は『Nature Communications』(2023年5月23日付)に掲載された。