新たに発見された恐竜「イアニ・スミティ」は激変する環境下での最後の生き残りだった可能性 (1/4ページ)
[画像を見る]
アメリカ、ユタ州で発見されたこれまでに知られていない新種の恐竜「イアニ・スミティ(Iani smithi)」が発見されたが、この個体は滅びゆく一族の”最後の生き残り”だったのかもしれない。
イアニ・スミティが生きていた白亜紀中期、地球は現在のようの温暖化が進み、環境が激変していた。
そうした環境の変化は、アヒルのような口をした新しい恐竜へと主役の交代をうながし、それまで勝ち組だった系統が舞台から追いやられようとしていた。
イアニ・スミティはそんなかつては主役だった系統の最後の仲間として生まれ、その落日を目にするという悲しい運命を生きた可能性があるそうだ。
・主役の座が変わる、恐竜の過渡期に生まれたイアニ・スミティ
「イアニ・スミティ(Iani smithi)」は、今から9900万年前の白亜紀中期に、現在のアメリカ、ユタ州にあたる地域で生きていた鳥脚類だ。
シーダーマウンテン塁層でほぼ全身が発掘されたその幼体の骨格は、強力なアゴと、かたい植物を噛み砕くための歯を一番の特徴としている。
[動画を見る]
「イアニ(Iani)」とは、ローマ神話に登場する2つの顔を持つ神「ヤヌス(Janus)」にちなんだ名だ。ヤヌスは移り変わりを象徴する神なのだが、イアニが登場したのはまさにそんな大きな変化の時代だったのだ。
じつはイアニ・スミティが生きていた白亜紀中期、大気中の二酸化炭素が増えて、現在のように温暖化が進んでいた。
そのせいで海面が上昇し、恐竜たちが暮らす土地はどんどん狭くなっていった。
また北極圏や南極圏のような極地は、熱帯雨林が生いしげるほど暖かくなった。