保険業界こそ成果主義を捨てるべきたった一つの理由 (1/2ページ)
人材確保や社員の定着率の改善はどの会社にとっても課題であり、会社の未来にかかわる重要なテーマである。
それは保険業界も例外ではない。もともと、「売れば売っただけ稼げる」という成果報酬型が根づいている保険業界は、必然的に少数の「勝者」と多数の「敗者」を生む。そのため「3年離職率が8割」と、社員定着率の低い業界だった。結果として、多くの保険代理店が人手不足にあえいでいる。
■「とにかく稼ぎたい人」が減った日本で保険営業は魅力的な仕事なのか?この成果報酬型こそが保険業界自体の首を絞めている、とするのが『人材が続々集まる、メキメキ育つ! スゴい保険代理店経営』(パノラボ刊)の著者である稲葉晴一氏だ。
稲葉氏は本書で保険業界を取り巻く現状と問題点を解説するとともに、これからの保険代理店経営に必要とされる考え方やシステムを考察している。
そもそも、保険業界は長年、営業マンそれぞれが「どれだけ売ったか」が給与に反映される成果報酬型の給与体系をとる企業が多かった。年収が数千万円に達するようなスター営業マンがいる一方で、まったく売上が立てられず、会社にいづらくなって辞めていく営業マンも多々いる。
こういった世界は「稼ぎたい。いい暮らしをしたい」という人材を惹きつけるが、そういう人がどれほどいるのかという問題もある。
「スマホさえあればいい」と言うほど物を欲しがらなくなった若い人たちの間では、「寝食を忘れて働けば2000万円、3000万円も夢じゃない」という保険業界のあり方が魅力的に見えない人が、ますます増えているのではないでしょうか。(P3より)
これまでと同様、「やればやっただけ稼げる」を売りに人を集めようとする限りは、保険業界で働きたい人は減っていく、と本書では指摘されている。
■保険業界こそ成果報酬型をやめるべきまた、成果報酬型には様々な弊害もある。
その一つが「顧客に合った商品」よりも「代理店が売りたい商品」を優先的に売ってしまう可能性がある点だ。